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”楽しい”給食

 ある日のメニューは、ご飯・ハンバーグ・ポテトサラダ・小松菜としめじのスープ。 別の日のメニューは、ご飯・鯖のみりん焼き・野菜の三杯酢和え・だいこんとえのきのみそ汁・・・
つぶみ保育園の給食は、毎日色々なメニューを提供しています。栄養バランスや子ども達の食の好み、食べやすさを常に考えるようにしています。 給食の時に一番大切にしていることは、“楽しく”食事をする、ということです。
母乳やミルクから徐々に卒業し、離乳食で「ごっくん」「もぐもぐ」「カミカミ」「パクパク」を練習し、いざ幼児食になる頃には、その子その子で味や食感の好みが生まれています。そして自我の芽生えとともに「あれ好き」「これ嫌い」という自己主張も始まる頃です。給食の時間に聞こえる「にんじん嫌い」「お肉は好き」…よく聞く子ども達の正直な声です。食事を提供する側としては、色んな味や食感に触れて何でも食べられるようになってほしい…という気持ちもありますが、それよりも「食事って楽しいんだよ」ということを子ども達に感じてほしいと思っています。
 好きなおかずが出てきた時には自然と「おいしいね」「おかわりしたい」が聞こえてきます。でも、苦手なおかずが出てきた時には・・・まずは、小さな一口に切り分けて、「ちょっとだけ食べてみよっか?」と声をかけ、子ども自身が少し考え、その小さな一口を食べることができた瞬間は、保育者として何とも言えない感慨深いものがあります。「苦手なものを食べることができた」という自信が子どもにも生まれ、目をキラキラさせて「食べれた~」と報告してくれます。保育者も全員で「すごいね」と手を叩いて頑張りを褒めます。お迎えの際に保護者の方にもそれをお伝えすると、とても喜ばれて子どももまた褒められて…それを繰り返すことで、苦手克服がどんどんできるようになり、自己肯定感の向上にもつながっていくのではないかと考えています。
 まずは「給食を楽しく食べる」こと。その中で、少しずつ苦手が克服できるよう、無理のない声掛けをしていくようにしています。いつかはつぶみ保育園を卒園するこども達。それまでにできるだけ色んな味や食感に触れるとともに、「給食って楽しいんだよ」を、ずっと覚えておいてほしいと思います。